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僕がカメラを始めた頃、
雑誌の片隅で見かけて衝撃を受けた写真。
それはうめめこと梅佳代さんの写真でした。
なんだこのヘンテコリンな写真は!?
だけど何故か笑顔になってしまう。不思議不思議な写真の数々。
いつかこんな写真が撮りたい。
そんな初期衝動でカメラ片手に街へ飛び出して、早半年。
最近、彼女が賞を取ったというではないですか。
あーどうせ、タモリ賞とかみうらじゅん賞とか変なのだろうと思っていたら
木村伊兵衛賞という、何だか堅苦しそうなもの。
あの写真に賞を与える?どんなジャンルの写真家なのだろう?
運命とは不思議なもので、翌日フラリと立ち寄った古本屋で目に入ったのは
『木村伊兵衛と昭和』という、いかにも硬派なタイトルの本。
これはもう読めと運命が囁いているとしか思えない。
中身も見ずに買ってしまい、家でまじまじと眺めてみました。
それは彼が撮りためた戦前戦後のスナップ写真の数々。
・・感想はもう、凄いなぁといいますか。何といいますか。
優しいなぁと。
脱帽しました。
特に女工さんたちが一本づつ工場の柱の陰に並んで、笑っている写真。
構図もさることながら、そこに漂う明るい雰囲気。白黒なのに僕には色彩さえ見える気がします。
まだカメラ一台、家一軒の時代。
写真を撮るとなれば、身構える人の多かったはずの時代。
木村伊兵衛はどんな事を話り掛けながら、彼女達の笑顔を引き出したのでしょう。
他の写真も独特の優しさに包まれていて、読み終わった後に心が温かくなります。
うめめが賞を受賞した理由も、そこでようやく分かりました。
僕はこういう写真が撮りたいんだなということも、よく分かりました。
そして、このページに載っているような写真の数々が生まれたというわけです。
まだまだ素人芸で恥ずかしい限りですけども、いつか奇跡の一枚を取ってみたいな。
そう思いつつ、今週末もカメラ片手にウロウロすることでしょう。
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小学生より手のかかる相方と
聞き分けのよい犬と
聞く気のないウサギとで暮らしています
時間を見つけてはカメラで風景を切り取る日々です
使用カメラ
・CANNON EOSkiss7
・HOLGA 120GCFN
・オリンパス μ720SW
・オリンパス PEN EE-2
・カシオ携帯カメラ
・LOMO SMENA8M
since 2007/03/06